界面活性剤とは、性質が異なる物の表面に作用する物質の総称です。物質への浸透作用・乳化作用・分散作用等があり、食品や医薬品、化粧品、洗剤等、様々な分野で使われています。界面活性剤には、卵黄からとるレシチン・大豆からとるサポニン等の天然のものと、石油や動・植物を原料として合成されたものがあります。
合成界面活性剤は、化学的性質から「陰イオン(アニオン)系」「陽イオン(カチオン)系」「両性イオン系」「非イオン系」の大きく4つに分類され、シャンプー剤に使用されるのは主に「陰イオン(アニオン)系」と「両性イオン系」になります。
以前、合成洗剤に使用されていた石油系合成界面活性剤の一部が生分解性が低いとして環境への問題が指摘されたことがありました。現在は動・植物を原料として合成されるものも多く、より人や環境にやさしい物質の研究もすすめられています。
全てが悪いということではなく、重要なのはその合成界面活性剤が何かということでしょう。
石鹸は界面活性剤ではないから安心といわれることがありますが、石鹸も界面活性剤の一種です。以前は石油を原料とする合成界面活性剤を使用した製品が多く、様々な問題があったために「石鹸シャンプー以外は悪」となってしまったようです。
石鹸は生分解性が高いため環境にはよいと言われています。しかし、石鹸シャンプーにも様々な化学物質が含まれているものもありますので、「石鹸シャンプーなので安心」ではなく、その成分にも十分注意するようにしましょう。
シャンプーに使用されている合成界面活性剤のいくつかを紹介します。
「高級アルコール系」のラウリル硫酸Na、ラウレス硫酸Na等の成分に硫酸と入るものは安価で泡立ちがよいためよく使用されていますが洗浄力が高く刺激が強いです。
「石鹸系」では脂肪酸ナトリウム、脂肪酸カリウム、オレイン酸Na等があります。洗浄力は高めでアルカリ性です。石鹸系でもラウレス-3酢酸Na等は弱酸性となります。
肌に優しく低刺激なものは「アミノ酸系」で、洗浄力が弱く泡立ちはあまりよくありません。高価な活性剤で、ココイルグルタミン酸等のグルタミンとつくようなもの、ラウロイルメチルアラニンNa、ココイルアラニンTEA等のアラニン系、ココイルメチルタウリンNa等のタウリン系等があります。
「ベタイン系」は適度な洗浄力があり低刺激なのでベビーシャンプーにも使用されます。コカミドプロピルベタイン、ラウラミドプロピルベタイン等があります。
その他、オレフィンスルホン酸Na等は洗浄力がやや強いため補助剤として使用されることが多いですが、この成分が主剤の場合は脱脂力が強い場合があります。洗浄剤が単独の物はあまりなく、これらの合成界面活性剤をいくつか組み合わせているものが殆どです。
成分表に何が使用されているのかを確認してみると、その製品の性質がみえてきます。